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第234号:時は過ぎ、やがて。

このお便りは、34116名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。

広報係・松原

お嬢様、旦那様。

長く寒い冬が終わり、名古屋の仮住まいにも、ついに春がやって参りました。

四月は出会いと別れの季節、そんな中、先日は突然のお伝え、本当に申し訳ないことを致しました。

数ヶ月前から本当にこれで良いのか、正しいのか、何度も何度も悩みましたが、
私常磐は、執事の館・準備委員会、そして名古屋の仮住まいを離れることを、決心いたしました。

思えば、執事の館・準備委員会の一員として迎えられた頃、
私は、お嬢様、旦那様に喜んで頂けるお仕えができるのか、本当に不安でいっぱいでございました。

しかし、初めて「お帰りなさいませ」という言葉を、
恐る恐るお嬢様、旦那様にお伝えしたとき、にこりと「ただいま」とおっしゃいました。

たったその一言で、「あぁ、今この方の使用人になったんだな」と、
心から喜びを感じたことを、今でも覚えております。

 

 

お仕えを始めて二年、この長い時間の間に、本当に沢山のことがございました。

お嬢様、旦那様からは長旅の間に
「こんな素敵なことがあった」
「こんな所におでかけしてきた」
「○○をすることが最近とても楽しい」
私にいろいろなことをお話してくれるのが本当に嬉しゅうございました。

使用人の皆様からは、
紅茶の淹れ方や生チョコの作り方、お話の仕方やちょっとした気遣い、
時にはわさびのおろし方や花火の打ち上げ方法まで...
本当にいろいろんなことを学ぶことが出来ました。

この執事の館・準備委員会というものは、他の所では体験できないようなことの連続で、
本当にいい経験をしたと、自信をもってお伝えができます。

そんな日々を過ごしている内に、私はもっといろいろなことを知り、
もっといろいろなことを経験する必要があると、自身がまだまだ未熟であることに気づきました。

しかし、普段ならすぐに行動に移そうとする私ですが、
名古屋の仮住まいを離れることだけは、なかなか行動に移すことは出来ませんでした。

今まで一緒に沢山の喜びと苦難を分かち合った使用人の皆、
そして、お嬢様、旦那様が、私が思う以上に、私にとって心の拠り所であったからです。

こんなに沢山の人に喜んで頂き、必要とされ、知ってもらうことが、今までに無かったからです。

そしてこの先に、これ以上誰かに必要とされることは無いだろう、
そう言いきれるほど、たくさんの幸せを頂いたからです。

かなりのお時間を要しましたが、ようやく、決心が固まりました。

お嬢様、旦那様。人として、一人の男として成長するため、
執事の館・準備委員会、そして名古屋の仮住まいを離れることを、どうかお許しくださいませ...。

 

振り返ると、私は本当に恵まれていたと、感じてございます。

家事係の中でも私は、何か特別なことができる使用人ではございませんでした。

ラテアートの絵は、お世辞でも上手とは言えません。

それでも、お嬢様、旦那様は可愛いと、笑って笑顔で喜んでくれました。

生チョコ選手権で作った生チョコも、見栄えは綺麗ではありませんでした。

それでも、たくさん投票をして頂き、一位になることが出来ました、ありがとうございます。

歌里や滝川のように、博学でもなく、物知りでもございません。

それでも、お嬢様、旦那様は、私とのお話が楽しいと、笑いかけてくれました。

大高や東山のように、飲み物にも、全く詳しくございません...。

それでも、お嬢様、旦那様は...私が作ったドリンクを...美味しいと...
本当に美味しかったと...笑顔でお伝えしてくださいました...。

こんな私に、こんなに優しくしてくれて、本当に、本当に...ありがとうございました...。

この二年間、こんなにも素敵なお嬢様、旦那様にお仕えできたこと、
私にとって、一生の誇りでございます。

いろいろなことを学び、経験するために、かなりのお時間を要するかと思いますが、
もし、許されるならば、たまに名古屋の仮住まいに突然現れ、ワゴンをお持ちしたり、
ドアマンとして、お嬢様、旦那様をいつもの様にお迎えをさせて頂いても宜しいでしょうか。

その時は、変わらずいつもの素敵な笑顔で「ただいま」とおっしゃって頂けたら、
本当に嬉しゅうございます。

お嬢様、旦那様、そして執事の館・準備委員会の皆に出会えたことに、
心からお礼を申し上げます。

 

ありがとうございました。

 

執事の館・準備委員会
名古屋の仮住まい
家事係\常磐

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このお手紙を初めてお受け取りになる主には、事前の説明もなく、唐突なものに映ったかと思います。
何卒、お許しください…この機会に、私たち執事の館・準備委員会のあゆみをご覧頂けますと幸いです。
私たちが活動をはじめて3年以上が経過し、バックナンバーは200を超えます。お時間のあるときに…。
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(お読みになる際は、過去の号から遡って御覧になることをお勧めしております。)

また「主の手帳(マイページ)」は、手帳係が少しずつ入力欄を追加しており、これが他でもない、
お嬢様、旦那様のお人柄を知る貴重な機会となります。「苦手な食べ物」や「給仕の際のご希望」を
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最近では「お好きな音楽」や「お好きな色」を、お伝えいただけるように手直しをいたしました。
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近日、執事の館・実行委員会がお届けを予定している「お申し付けの品」のうち、5件を表示しております。これらのお申し付け(注文)には、「主の手帳」もしくは「仮の手帳」を要しますことをご了承くださいませ。

イメージ お品の概要 アクション

「お申し付けの品」の背景

私たち執事の館・実行委員会が「お申し付けの品」に取り組むようになった経緯、これまでにご用意差し上げましたお品の一覧は、こちらをご覧くださいませ。

「お申し付けの品」の一覧

もし「主の手帳」や「仮の手帳」をお持ちでいらっしゃいましたら、こちらのページに一覧をご用意しております。お嬢様、旦那様のお役に立てれば幸いです。

「主の手帳」と「仮の手帳」がございます。

私たち執事の館・実行委員会が提供いたします「名古屋の本宅」の給仕には、「主の手帳」をお持ちいただく必要がございます。これは所謂、会員登録のようなものとお考えいただければ幸いです。(なお、「お申し付けの品」のお届けは、どちらの手帳からもご用命を賜れます。)2024年2月より「主の手帳」と「仮の手帳」は新規の発行を再開しましたが、多くの主(あるじ)からのご記帳を賜りまして、2024年2月28日をもって、ふたたび中止いたしました。お許しくださいませ。

主の手帳【初回のみ1,777円/税別】

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