お嬢様、旦那様、水曜日のお便りは2つも話題があって、さらに、どちらも難しいテーマだったと存じます。
わたくし松原の言葉が足りなかったのは事実。付け加えて、尋ねにくくしていたことを反省しております。
まずは「お泊まり」の件、松原が一切、言及をしないのは、後ろめたいことをするためではございません。
また、松原が言及しないことと、とある区の保健センターさんが「業でない」と判断をなさった背景とは、
まったく、関係がございません。松原の沈黙は「お泊まり」していただける機会が少ないから、なのです。
なお余談ですが、私たち執事の館・準備委員会が実現するのは「民泊」でなく、規制などに該当しません。
数ヶ月に1回、年に数回のこと。もちろん1組ずつのお仕えです。先日、広報係の呟きで「お泊まり」を
望まれるかのご意向を伺いましたところ、1,000 のご回答のうち、およそ6割の主(あるじ)が前向きな
お返事をくださいました。まことに光栄です。しかし全ての主をお迎えするには実に 150 年を要します。
「お泊まり」の実現は、機会の平等が前提となります。そこに消費行動の有無は影響しないのが約束です。
前に申し上げた「抽選」も「匿名でのお手紙」も平等ですが、600 の主が予告を試みたとき、599 の主に、
お断りを申し上げねばなりません。お嬢様、旦那様、私たち使用人は、お断りをするのが本当に辛いのです。
......
まことに申し訳ございません…。
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「お申し付けの品」の一覧
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