ご入用であれば、
お申し付けください。
執事の館・準備委員会は、お嬢様、旦那様のため、きわめて上質なお品の手配に励んでおります。

お申し付けの背景に。

職人の都合がございます。
私たち執事の館・準備委員会は、お嬢様、旦那様のためにそれぞれの職人、生産者と折衝を行いますが、あくまでも職人のキャパシティを考慮した生産計画を立てるように努めてございます。とりわけ「申し付けの品」としてお作りいただく品は独自性が高く、ふだんの仕事の合間に割り込む事柄ゆえ、本来の業務を妨げてしまっては本末転倒です。
したがって、繁忙期と呼ばれる時期には生産を見合わせることがしばしば、ございます。たとえばバウムクーヘンは、クリスマスシーズンに焼成を控えますし、ソーセージはお中元の時期に生産量をぐっと減らすこととなります。お野菜や果物についても同様で、その年の生産量や出荷量を見たうえでの判断をつど行う所存です。

お嬢様、旦那様の声が。
いっぽうで、私たちが委託をおこなう職人の多くは、全国的な知名度を獲得していない中小、零細の組織が多くございます。また取引先のブランド名で製造をおこなうOEMの業態も多く、日頃、お作りになっているものがどなたの手に渡り、どれだけ喜ばれているかを把握しづらい現状にございます。
私たち執事の館・準備委員会は、職人や生産者の名を伏せるいっぽう、お嬢様、旦那様からのご感想を Twitter やお手紙を通じて積極的に受け止め、作り手にフィードバックする習慣がございます。じっさいお召し上がりになった方の、生の声をお届けすることで、仕事のやり甲斐を実感していただける貴重な機会と言えましょう。

黒箱に納めて。
私たち執事の館・準備委員会が、お嬢様、旦那様からお申し付けをいただいたお品の多くは、製箱係の千音寺(せんのんじ)が拵える「黒箱」に納めてお届けをいたします。これは愛知県小牧市の段ボール工場が得意とする、極薄の段ボールを用いたもの。もとより軽さと強度を備えておりまして、質感を演出するために黒い素材を採用いたしました。
この「黒箱」も、お申し付けの品を取り寄せられるお嬢様、旦那様に重宝をいただいております。小さなアクセサリや雑貨、お洋服の収納などに活かされる例も多く拝見をしており、その用法については常に私たちも勉強をさせていただいております。当初は「黒箱」に直接、配送用の伝票を添えておりましたが、じきにスリーブを巻いてお届けするように改めました。