第275号:信じておりますから。
このお便りは、35373名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
たくさんの試作品には、お手つきをなさいませんでしたよね…?いえ、私たち使用人ともあろう者が、
主のことを疑ってかかるなど許されませんし、品行方正なるお嬢様、旦那様に限って、そのようなことは…。
実のところを申しますと、昨晩は #名古屋の仮住まい で、執事の館・準備委員会の面々による試食会が
予定されておりました。ここでパティシエールの菅原(すがわら)や、東桜(ひがしさくら)の新作も
置かれ、わたくし松原も同席、いつもどおり絵を添えて、主の皆様にご報告を差し上げるつもりで…。
しかし約束の午後10時。「緑の部屋」にあったはずのお菓子は、明らかに目減りをしておりまして、
その、あの、御察しのとおり、誰もがわたくし松原に冷たい目線を向けるのです。これは濡れ衣です!
給仕係の徳川(とくがわ)は、夕方の見回りで物音を耳にしたと述べていて、首をかしげるばかり、
玄関前で見張りを務めていた滝川(たきかわ)、歌里(うたさと)の両名も心当たりがないとのこと。
わたくし松原、日
......
まことに申し訳ございません…。

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