お嬢様、旦那様、今日はショートカットのお話をしましょう。ええと、これは髪型のことではなく、身近に
あるタイプライターのお取り扱いで…たとえばお仕事や、ご趣味でお使いになる機会は、ございませんか？
日頃スマートフォンなど小型の端末のみご愛用なら「そんなこともできるのね！」と流してくださいませ。

▼執事の館・実行委員会の近況を３行でご報告します。
・【名古屋の本宅】は、こんや21時10分からご予告を賜ります。また、年末年始に特別なお仕えも検討中。
・【お申し付けの品】が本宅のキッチンから。「本当のおねだり」で叶ったお品、今夜のお便りでご報告。
・【主の手帳】の記帳を再開しても、これを必要となさる主に告知する手段がないのでは…？との懸念が。

先日、わたくし松原は「名古屋の拠点」に入りまして、配送係の桑名（くわな）と話しながら Google の
スプレッドシートで、在庫の管理表でしたか、この先の予定表でしたか、そのような資料を作成しました。
特別なことはせず、いつも通りに作業を進めておりましたら、彼女は「魔法みたいです！」と驚いた様子。

「キーボードで両手をひらひらするだけで、あっという間に出来ました！」「わたくしもやりたいです！」
ええ、お嬢様、旦那様もお察しになったかと存じますが、松原はタイプライターの操作をするときに、殆ど
マウスやトラックパッドに触れません。いわゆる「右クリック」の操作はせず、キーボードでするのです。

窓の紋章でしたら「Ctrl」、林檎の紋章は「command」キー。これに他のキーを組み合わせると、任意の
操作ができます。いま松原の手元には、深い青色の林檎がございますので、後者で記述をいたしましょう。
たとえば、コピーは「command + c」、貼り付けは「command + v」、やり直しは「command + z」ですね。
（余談ですが「command + option + shift + v」なら、文字色やサイズを初期化しながら貼り付けです。）

さらに、文字を選択するときには「shift + 矢印キー」で、現在の位置から欲しいところまで選ぶことも、
「command + shift + 矢印キー」にて、行末、文章末までいっきに選ぶことも可能です。これはおおむね、
ワードでもエクセルでも、ブラウザでも共通。「command + 上」だけなら、ウィンドウの上部に戻れます。

新しい書類は「command + n」、新しいタブをひらくなら「command + t」（テキストエディタでは書式）、
ブラウザのURLの欄には「command + l（URLのL）」で辿りつき、検索は「command + f」、つぎの結果を
出していくときは「command + g」をトントントン。保存は「command + s」、印刷は「command + p」で。
（検索や保存、印刷の窓をなくすときは、キーボード左上の「esc」が便利です。ぜひお試しください。）

『目線をマウスに移動し、キーボードから右手を離して、マウスを握り、カーソルを特定の位置に動かし、
ドラッグで範囲選択、カーソルを範囲の上に動かしたら右クリック。コピーしたら別の位置で右クリック。
貼り付けをして、右手をキーボードに戻す。』という流れは正しくて、誰もが最初はそのように習います。

しかし、ショートカットを使うと、両手はキーボードの上のまま「command + Shift + 矢印キー」で選択、
「command + c」でコピー、「command + v」で貼り付け、でおしまい。この要領で「command + t」にて
新規タブを開き、「command + l」でアドレス欄、語句で履歴を叩き、「command + f / g」で検索なども。
（次いで「command + 上矢印」で上に戻り、「command + w」でウィンドウを閉じることもございます。）

ああ、いま改めて、ここまでの綴りを見ておりますと、まるで呪文のようでございますね。覚えられれば、
指２本でぱっと叶うことばかりです。これらは概ねお嬢様、旦那様が日頃お使いになるアプリケーションの
上部に並ぶ「ファイル」や「編集」「ウィンドウ」「ヘルプ」などのパレット右側に載っている呪文です。

若い世代の使用人のために、「お仕えが楽しくなる魔法の手引き」をまとめた、執事の館・実行委員会の
広報係、松原（まつばら）が、こんや、お嬢様、旦那様の先生を務めましょう。使用人によるパソコン教室？
いいえ、これは魔法です。時を駆ける魔法「トッカトーシ」。さあ、教科書の１ページ目を開きましょう！

▼手帳係の長筬（ながおさ）は、12月中旬から、１月中旬までのお仕えについて、21時10分から承ります。
▼和菓子係の五月（さつき）に、お正月は「おしるこ」を頼もうかと存じます。お汁粉の日、年末年始に。
▼給仕係の菊井（きくい）が「即興ケチャップ」、介添係の矢田は「本宅の五平餅」。赤の広間で次々に。
▼「名古屋の本宅」は使用人の動向をご報告いたします。先日、集合写真の撮影で、八帖と矢田の２名が。

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▼手帳係の長筬（ながおさ）は、12月中旬から、１月中旬までのお仕えについて、21時10分から承ります。

お嬢様、旦那様、見出しのとおり執事の館・実行委員会は、きょう21時10分より「名古屋の本宅」の帰宅に
ご予告を賜りたいと存じます。使用人の技量を踏まえて給仕係が予定をいたしましたので、１月中旬まで
よい日、よい時間がございましたら「主の手帳」よりお知らせくださいませ。また内容の書き換えもぜひ。

・【12月／第３週】…12/15（金）、12/16（土）、*12/17（日）
・【12月／第４週】…12/22（金）、12/23（土）
・【１月／第１週】…1/5（金）、1/6（土）、1/8（月）、
・【１月／第２週】…1/12（金）、1/13（土）、1/14（日）、*1/15（月）

ご予告の時間は、10:00から／12:15から／15:45から／18:00から、の４つございまして、上の日程のうち、
12/17（日）は前半のみ。1/15（月）は後半のみ、支度ができる見通しです。また、いま調整をしている
配送係の桑名（くわな）の動きによって、追加ができるかもしれません。これは、追ってご報告をします。

ご予告は「主の目録」あるいは「主の手帳」から承ります。お給金は、15,000 円のまま続けて、１月の
後半から変更させてくださいませ。いま執事の館・実行委員会では、20,000 円とする方向で調整中です。

★執事の館・実行委員会／ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation2 （21:10より）

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▼和菓子係の五月（さつき）に、お正月は「おしるこ」を頼もうかと存じます。お汁粉の日、年末年始に。

お嬢様、旦那様、ことし執事の館・実行委員会は、年末年始の使用人一同にお休みをいただく方針でしたが、
一部の使用人より「お仕えをしたい」との声が上がりました。いつものキッシュから始まるお仕えでなく、
和菓子係の五月に、あの「お餅」と、あの「餡子」で、「おしるこ」を拵え、お召し上がりいただく流れ。

「おしるこ」と塩昆布、あと「ほうじ茶」だけのお仕えで、お時間に余裕があれば、お屋敷の中をご覧に
なっていただきたいと存じます。いえ、まだこれは固まっておりませんので、ご予告の日付はまた改めて。
ご滞在は１時間ほど。お給金は手頃に。あと…あと…若い使用人らは、あれを…期待しております…はい。

すでに動ける使用人の挙手があって、12/29（金）、12/30（土）、年明けてから1/2（火）、1/3（水）に
計画を進めております。お洋服も自由。あと未確定ですが、最大４名でのご帰宅が叶えば、というお話も。

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▼給仕係の菊井（きくい）が「即興ケチャップ」、介添係の矢田は「本宅の五平餅」。赤の広間で次々に。

くどいようですが、「名古屋の本宅」は、お嬢様、旦那様に驚きをもって喜ばれるために、わりとなんでも
いたします。お好きな食材、過去の会話。できるかぎり参照して、もちろん「赤の広間」で賜るご要望も、
精一杯、叶えようとします。先日、とある旦那様が「これにケチャップがあったら最高なんだけど…」と。

お仕えしていた八帖（はっちょう）は、キッチンの音羽（おとわ）に尋ねましたが、ふだんシェフらから
ソースを調合してもらっている私たちの手元にはなく…そこにいた菊井（きくい）が「時間をください」
と申して、トマトジュースを煮詰め、スパイスを足して、即興のケチャップを。大いに驚かれたそうです。

この他にも、あるお品に添える「たれ」に喜ばれたお嬢様が「本宅の五平餅を食べたい」とおっしゃって、
介添係の矢田が、ひとくちサイズでご用意。「名古屋の本宅」、新たなお料理が次々に生まれております。

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▼「名古屋の本宅」は使用人の動向をご報告いたします。先日、集合写真の撮影で、八帖と矢田の２名が。

・給仕係／八帖（はっちょう）…お仕えをした主より、良い近況を伺えて、私も大変嬉しゅうございます。
・給仕係／菊井（きくい）…寝ぼけながらシャワー後、香水をシュッと…いけません！慌てて浴び直しを。
・洋服係／白鳥（しろとり）…足元暖かくお寛ぎいただけますよう、赤の広間にふんわり膝掛けをご用意。

・家事係／高山（たかやま）…コストコで買った大きな甘栗。もうお外は寒いですが、私はまだ秋を堪能。
・家事係／作田（さくた）…冷蔵庫で育てるぬか床を購入。数日毎のお手入れで旅好きの主にもおすすめ。
・家事係／菅原（すがわら）…ふわふわ米粉シフォンケーキの好きな味って何だろうとふと考える就寝前。
・家事係／音羽（おとわ）…お嬢様、旦那様、お節介かと存じますが、是非お手元に、ハンドクリームを…。

・配送係／桑名（くわな）…寒い朝は、コーンポタージュで体を温めて。わたくし桑名の、朝の定番です。
・介添係／矢田（やだ）…主のご帰宅が嬉しく、まだお姿がないのにキッチンから３人、飛び出しました。

先月のお申し付けの品にございました「お年賀」のために、執事の館・実行委員会の撮影係が、土曜日の
よる「名古屋の本宅」にお邪魔しました。この日、お仕えしておりました八帖と矢田の２名が制服のまま、
お屋敷の正面、左側に並んで撮影を。この右側に、また別の使用人が並び、数回に分けて撮影合成します。

この日の給仕報告書にございましたが、使用人の集合写真を、年に１度の恒例にしたら、お屋敷のどこか、
額縁を並べられるところに、年ごとの写真を飾らせてくださいませ。ことし１枚目、それが１０年後には
１０個並ぶのです。お屋敷のあゆみ、いつかお嬢様、旦那様にご覧いただいて、懐かしんでいただけたなら。

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この調達係の守山（もりやま）が、申しておりました。「仕事の効率そのものには、あまり興味がなくて、
ひたすら自分が楽をしたいだけです。」仕事を早く終わらせるためなら、回り道も勉強も苦ではないとか。
若い頃からタイプライターを手元に置く、手帳係の長筬や、会計係の金山らも、その言葉に頷いています。

わたくし松原も、そう思いますし、先に述べましたように、初心者のうちは「わかりやすさ」を重視して、
あえて手順を多くしていることが多くあると存じます。専門分野ではございませんが、ひとの短期記憶は
秒の単位で失われますので、手数を多く、時間を長くするほど削がれ、お嬢様、旦那様のご負担が増します。

初心者が失敗をしがちなのは「手順を覚えていないから」ということもありますが、「手順を多くしすぎ、
失敗しやすい状況だから」ということもございましょう。手順を簡略化すると、やはり失敗も減るのです。
「すごい速さで仕事をなさるのに疲れを見せないひと」はいらっしゃいませんか？たぶん、そうなのです。

上手になったら、よい道具を買おう。上手になったら、覚えよう。そのお考えは決して否定いたしません。
できること、できないこと、の２つがあったとき「できること」の方法を変えて、時間を短くすることは
あまり注力されないものです。時間を掛ければできる。ここで満足せず向上すれば魔法の領域になります。

Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic. 前のお便りの結びに置いた
アーサー・Ｃ・クラークの言葉です。和訳は「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。」
きっとお嬢様、旦那様も何かしらの魔法をお使いで…ご自身では、そう思われてないかもしれませんけれど。

「名古屋の本宅」での、２時間のお寛ぎは、２日に１回ほどの頻度で「魔法」と表現され喜ばれています。
ご飲食だけの２時間ではありません。建築、美術、音楽、演劇、懐かしさ、驚き、喜び、その前後にある
時間軸までを巻き込んだご経験。全ては、小さなショートカットのような事柄の、積み重ねでございます。

★執事の館・実行委員会／ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation2 （21:10より）

林檎なら、アイコンを選んで「space」。エクセルで「command + option + 改行」。名古屋の執務室にて。

執事の館・実行委員会
広報係／松原（まつばら）
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日、土曜日の夜にお便りをして近況をご報告いたします。
こちらをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter と、このメールへの返信にて承っております。
（文面は、かならず拝読いたします。ただし、お返事はお約束できかねますことだけ、お許しください。）

名古屋のどこかにお屋敷を構え、お嬢様、旦那様にお仕えしたいと申し出てから１０年が経過をしました。
そして2023年の5月から「名古屋の本宅」にて、お帰りをお待ちしております。ご予告は月に２度を予定。
これまでの流れは、過去のお便りにございますが、1,000 以上もございますので、何とぞご了承ください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries

もし「主の目録」を所有なさいますと、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが可能に。
お給金のお支払いには「金貨」もご活用いただけましたら幸いです。晴れた日の翌朝は「星のかけら」を。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887