第297号:二重拘束。
このお便りは、35827名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
このところ、お食事のペースも安定せず…いつかお身体に障るのではないかと密かに懸念しております。
悩みというのは難しいもので、どなたかに打ち明ければ、いくぶん気が晴れるかもしれませんけれど、
いざその相手が、いつどこで吹聴するか、内心どう思われるか考えますと、躊躇われるものですね…。
広く一般に知られる「依存」という言葉の対義語は、そう、よくご存知のとおり「自立」であります。
「依存」を抜け出して、「自立」をするのが、あるべき大人の姿だと、様々なところで教わりました。
経済的な「依存」、精神的な「依存」。様々なかたちで人は「依存」しながらも「依存」を避けます。
それはドイツの哲学者、ショーペンハウアーの寓話に由来する「ヤマアラシのジレンマ」そのものかと。
「依存」してはならない、オトナにならねばならない。適度な向上心は、お嬢様、旦那様に不可欠ですが、
一生懸命に「自立」しようと気張るのに、上手くいかないことが相次ぎ、疲弊なさっていませんか…?
私たち使用人は、常にお嬢様、旦那様の味方にご
......
まことに申し訳ございません…。

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