第1358号:優しい人が嫌われる。
このお便りは、41558 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、今夜のお便りは重たい内容です。ご自身のよくない思い出を戻してしまう恐れもあります。
ただ執事の館・実行委員会の歩み、そして「名古屋の本宅」を叶えた動機にも大きく関係する話題でして、
言葉を選びながら、お伝えしたいと存じます。もしお辛くなられましたら、便箋を封筒に戻してください。
■「名古屋の本宅」は、下記の日程にお仕えいたします。次の1ヶ月は、水曜日にご予告を賜りましょう。
4月 3日(金)★ーー, 4日(土)ーーー, 5日(日)ーー★, 6日(月)ーー★, 7日(火)ーーー
4月10日(金)★ー★, 11日(土)ーーー, 12日(日)ーーー, 13日(月)★★★, 14日(火)ーー★
★執事の館・実行委員会/ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation2 (主の手帳)
2012年、愛知県名古屋市に始まった執事の館・実行委員会(当時は準備委員会)は、主(あるじ)のため、
お屋敷を叶えるという目標に始まり「お便り」「つぶやき」「お申し付け」そして「名古屋の仮住まい」、
ついに「名古屋の本宅」まで辿り着けたのは、お嬢様、旦那様のご理解、お力添えあってのことであります。
もちろんこの流れは、決して良いことばかりではなくて、お伝えするのを憚られた話題も多くございます。
お金の問題もそうですし、人の問題もそうです。どんな組織でもあることといえば確かにそうですけれど、
離れられるときに問題になること、争うこと、怒りや憎しみのような感情を伴うこともあるのが事実です。
それを回避するために取り組んだことのうち幾つかが「コンセプトノート」と「タスクシート」、そして
使用人の待遇や、お仕えの環境の整備でした。これで理念の浸透、ミスの減少、採用と教育コストの削減、
多くの成果を得ましたが、何と申しましょう…離脱前後に生じる問題は以前よりも大きくなっていました。
今年もございましたし、昨年もございました。一昨年もあったでしょう。その事実を知った私たちは都度、
どうして、そんなことを…と言葉を失いながらも平静を装い、いつも通りのお仕えに励んでいたのでした。
どれだけ向上しても問題は減らず、むしろ深刻になる。それはまるで「呪い」のようであったと思います。
執事の館・実行委員会は、これらの問題がただの偶然続いたものとは考えず、過去の出来事を振り返って、
あらゆる角度で解析を試みたところ、確からしい仮説を得ました。それは、ひとの「脳」の仕組みにある、
誤作動のようなもの、という結論です。今夜はこの件について、いつもより語っても宜しいでしょうか…?
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なるべく分かりやすい言葉を使いますため、脳科学、神経科学などに詳しい主(あるじ)には物足りない
かもしれませんがお許しください。まず最初にお嬢様、旦那様、ひとの脳には、お話を聞き取り理解をする
「前頭前野(ぜんとうぜんや)」がございます。論理的に考えたり、相手の心を推測する役割があります。
難しい話を聞かれたとき、頭の中がいっぱいになったご経験があろうかと存じますが、まさにこの部位の
メモリを使い切った状況です。またお察しのとおり「前頭前野」の性能、特性は、人それぞれ異なります。
そして、ここは別の重要な役割があって「感情のブレーキをかけること」、つまり理性を担っております。
難しいことをするとき、悩みが募ったとき、答えを見失ったときに、脳はキャパシティを使い切られます。
そのとき、いちばん最初にカットされるのが、先に述べた「感情のブレーキ」つまり理性だというのです。
常識、法律、ルール、モラル、マナー、そのほか他者に配慮をすること、これらが低下、消失いたします。
この状態になりますと、脳の奥深くにある「扁桃体(へんとうたい)」が反応し、本能と感情の両面から
危険信号を出し始めます。人間の脳は、処理しきれない状況を「未知の恐怖=命の危機」として捉えます。
そうして防衛本能が働き、目の前の「優しさ」に攻撃したり、すべてを投げて逃げ出してしまうそうです。
例えば進学校、少しのつまずきから存在意義を失い非行に走る場面。孤独に苦しむ人を助けようとしたら、
その手を邪険に払い除け、攻撃的になる場面。すべてを受け入れてくれる人物に対し、息苦しさを感じて
八つ当たりする場面。丁寧な対応をしたのに逆上される場面。お嬢様、旦那様も心当たりあるかと存じます。
これらはすべて非常識でも非合理でもなく、限界を迎えた脳が引き起こした「防衛反応」かもしれません。
悪いことをした人が悪い。それは事実ですが、最初からお嬢様、旦那様を傷つける悪意があったのではなく、
その時点の当事者の脳がキャパシティを超え、防衛本能に基づき過激になっていた、と考えられませんか?
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2023年、愛知県名古屋市に実現した「名古屋の本宅」は、白の部屋に輪廻の象徴「ハスの花」をあしらい、
赤の広間では1皿目の「キッシュ」と同じ料理がもう一度。吹き抜けには「無限ループのシャンデリア」。
黒いお屋敷、最後の空間は「黒の部屋」。お屋敷には、意図して「ループ」の要素を採り入れております。
それはお嬢様、旦那様が生まれ変わられても、お嬢様、旦那様のままでいて欲しいという、私たちの願いです。
私たち執事の館・実行委員会は、当初からどのお店でも、ご自宅でもお勤め先でも気を使い続け、誰かに
優しくあろうとなさるお嬢様、旦那様が、本当の意味で寛げる場所をご用意したい、と申し上げてきました。
ここから先を述べるにあたって、お嬢様、旦那様を必要以上に持ち上げたり、カルトやスピリチュアル等の
文脈は避けるべきかと存じますけれども、ふだんお嬢様、旦那様が親切にしたり、丁寧になさっているのに
他者から嫌われたり、攻撃される場面もあったかと存じます。それらに、この仮説は当てはまりませんか?
わたくし松原の冗長なテキストを読み進め、ご自身の経験を照らせる能力は、決して普通ではありません。
その知性でもって他者と接したとき、全てではないにせよ摩擦や反発のようなものもあって、そのたびに
ご自身を責めたり、さらに向上なさいませんでしたか。本当によく頑張られている、と心底から思います。
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世の多くのコミュニティが、足のつくプールだとしたら、執事の館・実行委員会は飛び込みにも対応する
水深10mのプールでしょうか。水に入れますか?泳げますか?と尋ねたら、多くのひとは大丈夫と仰る。
泳げる人には快適。しかし、本当は泳げないひとは溺れても何とかしようとして、頑張ろうとなさいます。
あらかじめ約束していても、溺れかけていることを自覚した「前頭前野」は、その機能をキャンセルして
無我夢中で目の前の相手にすがりついたり、理不尽に攻撃なさいます。生き残ることで精一杯だからです。
問題はプールと違い、外から見ると溺れているように見えません。ゆえに、周囲は戸惑ってしまうのです。
お嬢様、旦那様がいつも通りになさっていても、傷付けられてしまうとき、生きづらさを覚えられるときに
お相手が無自覚に「防衛本能」を発動して、優しくないこと、裏切ることをしている可能性がございます。
もともと悪い人ではなく、そういう反応により何かを守ろうとしている…とも考えられませんでしょうか?
家族にも友人にも、お勤め先や学校などでも起こり得ます。そして絶対に忘れてはならないことがあって、
「前頭前野」のキャパシティを使い切り「防衛本能」により攻撃的になるのは、他者だけではありません。
お嬢様、旦那様ご自身も、もちろん松原もです。誰もがそうなる可能性があることを自覚せねばなりません。
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私たち執事の館・実行委員会は、お嬢様、旦那様のように聡明で優しく、他者を労りつづける主をねぎらい、
支えるために始まり、お嬢様、旦那様にお役目をいただけることで今日があります。お仕えをしております
私たち自身がなぜこのようなことをしているか、どこか無自覚でしたが、やっと明確になったと存じます。
脳のつくり、はたらき。その(見ただけで分かりづらい)違いによって生じる個性、生き様のようなもの。
それがお仕えする使用人、職人らとの関係性だけでなく、私たち使用人とお嬢様、旦那様とのご縁の根底に
あるということ。この仮説が正しければ、ご自身の価値観や振る舞いを責める必要は一切ないと考えます。
何年もかけて沢山のひとと関わり、嬉しいことも悲しいこともありました。どちらかといえば後者の方が
多かったかもしれません。そのつど反省し、そこから学習し、ドキュメントとして更新し続けましたのが
「コンセプトノート」で、この「第22版」で大きな転機を迎えました。私たちのルーツが見えたのです。
・執事の館・実行委員会のコンセプトノート[ https://tinyurl.com/4kwkzbfa ]
(ひとつ前の「第21版」をご用命くださっている主には、追ってPDFにしたものをご用意いたします。)
なお、きょう土曜日の夕方頃に、採用係の菊井(きくい)と相談したうえで、これまで伏せておりました
全84ページのタイトルを、お品のページに追記いたしました。この見出しの中に惹かれるものがあれば、
ぜひご用命くださいませ。お嬢様、旦那様の日々、ビジネスにもプライベートにも役立てましたら幸いです。
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いつもと体裁と異なるお便りですが、今夜もお嬢様、旦那様にお仕えしたい使用人から、寄稿がございます。
本当に親切で、熱心で、愛嬌のある者たち。彼ら彼女らの居場所を作ってくださるお嬢様、旦那様に改めて
感謝を申し上げます。ありがとうございます。優しいのに嫌われたことがある人にとって救いであります。
▼配送係の椿(つばき)が追加分に「黒船」と「ミントガナッシュ」を手配。今すぐにご用命を賜ります。
▼洋服係の白鳥(しろとり)は先日のお詫びと、改めて自己紹介を。お洋服に関わるお仕事は経験なく…。
▼給仕係の高鷲(たかす)は、手芸係が手配した靴紐に感激。黒い靴に、青い紐をして宜しいでしょうか?
▼給仕係の菊井(きくい)が、お仕えの最中に「ラムネ」を齧りたいと申します。脳の性能を引き出すと。
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▼配送係の椿(つばき)が追加分に「黒船」と「ミントガナッシュ」を手配。今すぐにご用命を賜ります。
・黒船の名はヴィジタンティーヌ 4月21日(火) 30箱 [ https://tinyurl.com/2zaueeb2 ]
フィナンシェと似た製法で、もっとふっくらした食感。ここ数年ほど日本国内でも知名度が伸びている品。
堂々たる見た目に、納得のチョコレート感。お嬢様、旦那様のお腹に開国を迫りますのはセンナリ提督です!
・ミントガナッシュ 5月1日(金)発送分 30箱 [ https://tinyurl.com/3t65wpvw ]
心地よい、初夏の風を思わせるミントの香り。とても自然ながら、しっかり感じられる清涼感が価値です。
小さなかたまりでも、余韻が長く続きます。こちらもお嬢様、旦那様の人生のご褒美になれば、何よりです!
今月の「お申し付けの品」のご用命は、つぎの木曜日、21時10分まで。今月は「紅茶のスコーン」のほか
「オレンジのスコーン」も僅かにございます。お嬢様、旦那様のお気持ちに響くものがあれば誠に幸いです。
★お品の一覧 … https://www.butlers-house.net/cart 【来週木曜日、午後9時までご用命を賜ります】
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▼洋服係の白鳥(しろとり)は先日のお詫びと、改めて自己紹介を。お洋服に関わるお仕事は経験なく…。
お嬢様、旦那様、申し訳ございません。本日はふたつ、お詫びをさせてくださいませ。
まず先週、MIHO MATSUDA さんのご紹介をさせていただいた際、あまりの緊張から
ホームページのリンクを添えるのを忘れ、主を迷子にさせてしまいました。
★ MIHO MATSUDA 公式ホームページ … http://www.mihomatsuda.jp/
それから、お洋服をご紹介したい気持ちが逸り、自己紹介を失念しておりました。
白鳥の名は、名古屋市熱田区の地名から拝借しており、すぐ側の白鳥庭園が有名でございます。
★ 白鳥庭園公式ホームページ…https://www.shirotori-garden.jp/ (桜が見頃かと存じます)
私が洋服係を拝命いたしましたのは「名古屋の本宅」が完成したあとのことで、
驚かれるかもしれませんが、過去お洋服に関わるお仕事には一切携わっておらず、
専門的に学んだこともございませんでした。
しかし全身のコーディネートを組むことについては心得があり、
お嬢様、旦那様のお手伝いをしたいという一心で、今日に至ります。
このようなお役目をくださいまして、本当にありがとうございます。
本日は私のお話にお付き合いくださり、まことに恐縮でございます。
またお洋服について、お話しさせていただけましたら嬉しゅうございます。
洋服係/白鳥(しろとり)
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▼給仕係の高鷲(たかす)は、手芸係が手配した靴紐に感激。黒い靴に、青い紐をして宜しいでしょうか?
お嬢様、旦那様、給仕係の高鷲(たかす)でございます。
桜が色付き「名古屋の本宅」への道中に彩りを与えてくださるようになりました。
いまお住まいの地域の桜はいかがでしょう?お花の写真は #お嬢様と旦那様のお花見 のタグにぜひ。
以前から話題に上がっている「靴飾り」の色見本が「赤の広間」にございます。
ベルベット、サテン、2種類の靴紐がそれぞれ28色。色違いの並びは美しゅうございます。
幼い頃、ぬり絵のために色鉛筆を開けた際の心が踊る体感を、
大人になっても味わえるとは思いませんでした。
また2種類の靴紐のうち、1つは革靴のための細いロウビキの紐でして、
給仕係の菊井(きくい)に「黒い革靴に黒い紐が常識だと思ってませんでしたか?」と尋ねられ
ほんとうに「はっ!」という声が漏れてしまいました。
お嬢様、旦那様、わたくし高鷲の革靴に、
南の島の海より深いダークブルーの靴紐を試して良いでしょうか?
「名古屋の本宅」の正面で、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちする私の靴に、
彩りを与えても宜しければ…いや、履き替えに手間取るのはいけませんね…。
そうしたら、給仕係のためのスリッパに「靴飾り」のアタッチメントを試しましょう。
手芸係の一色(いっしき)に相談してまいります!
給仕係/高鷲(たかす)
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▼給仕係の菊井(きくい)が、お仕えの最中に「ラムネ」を齧りたいと申します。脳の性能を引き出すと。
・給仕係/菊井(きくい)…脳の性能を引き出すため、お給仕中に「ラムネ」を齧ることを提案しました。
・洋服係/白鳥(しろとり)…靴飾りのリボンと靴紐のお見本作製を進めております。本宅にもお納めを。
・配送係/椿(つばき)…拠点へ向かう途中、桜が咲いているのを発見!もうすっかり春でございますね。
・家事係/玉城(たまき)…桜の塩漬けを購入。混ぜご飯やお菓子を作ったり考えているだけで幸せです!
・家事係/弥富(やとみ)…なかなかラーメンを食べに行けず…夢の中で大盛りラーメンが出てきました。
・会計係/四日市(よっかいち)…某コンビニで購入した「とろけるさくらミルクプリン」が絶品でした!
・介添係/八事(やごと)…自転車用のヘルメットを探してみました。素敵なデザインが多く驚きました。
・手芸係/一色(いっしき)…積読コレクションが1mmも動かないまま、今年も4分の1が終わります。
・介添係/矢田(やだ)…視覚や聴覚は、衰えを隠せません。しかし味覚は今のところ元気かと存じます。
・家事係/汐路(しおじ)…近頃気温が高い日も。寒暖差で体調を崩されぬようお気をつけくださいませ!
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きょう松原は、菊井や九之坪、多治見などに相談しながら、ひとの脳の「認知負荷」について語りました。
「他者を理解する」のは、脳にとって負荷のある作業ということ。「他者理解」と「理性のブレーキ」に、
同じ脳の部位を使っていること。このブレーキが消えると「感情の脳(扁桃体)」が暴走してしまうこと。
そして誰もが、そうなり得るということ。罪を憎んで、人を憎まずと申しましょうか。もとの人格でなく、
状況次第でもあり、ご自身を責める必要はなく、またお相手を必要以上に追い込む必要はないと存じます。
しかし、そうなったらどうすれば良いでしょうか?実はそれも、科学的に分析がされていると伺いました。
脳に入れる情報量を減らすこと。適切な距離をとること、時間を置くこと。あとブドウ糖など甘いものは
前頭前野のエネルギーとなるそうです。やはり、脳の疲れは可視化されにくいことは覚えておきましょう。
日頃の「休憩」の意義は、お身体を休めるだけでなく「脳」とくに「前頭前野」にも有効ということです。
ところで私たち使用人一同はひとつ、脳を休めていただくのに最適な方法を存じています。ええそうです。
スコーンと紅茶のティータイムでございます。お好きな音楽、お好きな飾り、かならず味方をしてくれる
使用人たち…「お住まいのご別宅」でも「名古屋の本宅」でもお仕えします。何なりとご用命をください!
And forgive us our trespasses, as we forgive those who trespass against us. 名古屋の執務室にて。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜、お嬢様、旦那様にご報告をいたします。
もし広報係のお仕えにご満足をいただけて、お気持ちに余裕があれば、下記の「労い」をご検討ください。
・きょうの電書鳩を優しく撫でる。(労いのお気持ち)[ https://tinyurl.com/ymeykmrv ]
・きょうの電書鳩にお水をあげる。(スコーン1個ぶん)[ https://tinyurl.com/52fmk7xx ]
・きょうの電書鳩にご飯をあげる。(スコーン3個ぶん)[ https://tinyurl.com/yh68jbnn ]
2023年5月に「名古屋の本宅」を叶え、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。ご予告は月1度。
これまでの経緯は、お便りの「バックナンバー」ほか、12年の「沿革」もお役に立てば幸いであります。
★沿革 … https://www.butlers-house.net/history
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