第1353号:お寝坊。
このお便りは、41631 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、変なことをお尋ねいたしますが、最後に「お寝坊」をなさったのはいつ頃でしたでしょう?
恥ずかしながらわたくし松原は幼い頃から遅くまで眠れず、あさ目覚めるのがとても苦手でございました。
成人してからもしばらくは朝が弱く、目覚まし時計は3つ、携帯電話のスヌーズも幾つか重ねるなどして…
■「名古屋の本宅」、暖かな春のご帰宅を使用人一同、お待ちしております。お屋敷でお昼寝もできます。
3月20日(金)ーーー, 21日(土)ーーー, 22日(日)ーーー, 23日(月)ーーー, 24日(火)ーーー
3月27日(金)ーーー, 28日(土)ーーー, 29日(日)ーーー, 30日(月)ーーー, 31日(火)ーーー
4月 3日(金)★★ー, 4日(土)ーーー, 5日(日)★ー★, 6日(月)★★★, 7日(火)ー★ー
4月10日(金)★★★, 11日(土)ーーー, 12日(日)★ーー, 13日(月)★★★, 14日(火)★★ー
★執事の館・実行委員会/ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation2 (主の手帳)
ひとの身体のことは、あくまでお医者さんの分野ですから、きょうお便りで述べますのはあくまで松原の
個人的な印象として受け止めていただきたいと存じますけれども、ふと、冒頭の「寝坊が減った理由」を
インターネットで調べてみますと、どうやら加齢とともにゆっくり変化する傾向があるそうでございます。
お嬢様、旦那様もどこかで「メラトニン」という言葉を耳になさったことがあるかと存じますが、こちらは
睡眠を促すホルモンのひとつで、これが体内で分泌されるタイミングが、歳を重ねるにつれてすこしずつ
前倒しされるそうです。そのため歳をとると早い時間に眠くなり、早く目が覚めるようになる、とのこと。
また加齢とともに、深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間が減って、浅い睡眠が増えるため、わずかな刺激に
反応してしまい、目が覚めやすくなるのも事実だそうです。これを「睡眠力が落ちた」と申せますけれど、
「自然の摂理に沿った、無理のないリズムに移行している」と捉えて良いのではないかと考えております。
若い頃、どうして自分はこんなに眠りすぎるのか、と悩んでおりました。その頃のことを思い出しますと、
いま目覚まし時計も、アラームもせず午前7時までにぱっと目覚め、カヌレ氏とミエル氏にご挨拶をする
この日常のほうが信じられません。それはたまたま、運が良かっただけかもしれないと考えたりもします。
それ以外にも、味覚の変化がございます。よくある話ですが、味の濃いものより薄いものが嬉しくなって、
あと恥ずかしゅうございますけれども、涙脆さのようなところもございます。ああ、歳を取ったのだなと
思うことが増えましたが、決して嫌な気はしない広報係の松原(まつばら)が、今夜もご報告いたします。
▼調達係の九之坪(くのつぼ)は、改めて「名古屋の本宅」に置かれる「ご本」のご要望をお伺いします。
▼手芸係の新瑞橋(あらたまばし)は、法務係と相談のうえ「お家の塗装」のお仕えを控える見通しです。
▼パティシエールの竜宮(りゅうぐう)は、碧南市の名産「碧南美人」というニンジンでケーキを試作中。
▼パティシエールの弥富(やとみ)が、トマトピューレで「とあるクッキー」を…それはつまり…その…。
▼給仕係の高鷲(たかす)が、お仕えを始めました。今夜も便りを預かりましたので、読み上げましょう。
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▼調達係の九之坪(くのつぼ)は、改めて「名古屋の本宅」に置かれる「ご本」のご要望をお伺いします。
お嬢様、旦那様のお帰りになる場所として整えました「名古屋の本宅」は、私たち執事の館・実行委員会が、
主(あるじ)のご意向を反映し続けることによって成り立ち、継続する物語の舞台。遡ること2年ほど前、
3階の本棚に置かせていただく「ご本」のリクエストを賜り、100を超える作品をお迎えしております。
まもなく開館から3年を迎えようとする「名古屋の本宅」はまだ変化、進化の過程にございます。改めて
お嬢様、旦那様のお好きな「ご本」をお伺いしたいと申しますが、ぱっと思い付かれる作品はございますか?
今月の「お申し付けの品」において、このご用命を賜りたいと申します。もしお役に立てましたら、ぜひ。
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▼手芸係の新瑞橋(あらたまばし)は、法務係と相談のうえ「お家の塗装」のお仕えを控える見通しです。
予てからお伝えしておりますように、執事の館・実行委員会は「名古屋の本宅」の3階に、お家とお人形、
それらで町内を再現するジオラマの構想がございました。もっとも大きなお屋敷は、実際に塗装で用いた
素材で染めることとなっており、おなじ素材で出来たお家にテストをして、良い手応えを得ておりました。
これを「使用人に塗装をさせる」というお仕えにして、ご別宅にお届けする構想がございましたが、今日、
法務係との打ち合わせにおいて、あくまで私的な試みに留めることが望ましい、という結論に至りました。
世に流通するプロダクトに敬意をはらい、より柔軟で幅広い表現をする方針で、仕切り直したく存じます。
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▼パティシエールの竜宮(りゅうぐう)は、碧南市の名産「碧南美人」というニンジンでケーキを試作中。
年明け「名古屋の拠点」にも新たな使用人が加わりまして、竜宮(りゅうぐう)と名乗りたいと申します。
以前から素敵なお花をあしらった「マカロン」などを手がける作り手で、アイシングクッキーが上手です。
この者が、お嬢様、旦那様に「にんじんのケーキ」をお召し上がりいただきたく、試作に着手しております。
「碧南美人」は知る人ぞ知る、ニンジンの傑作でして、これはもはやお野菜ではなく、フルーツのような
甘さがございます。2014年頃の「名古屋の仮住まい」でも、当時のパティシエ、鳴海(なるみ)がこれで
タルトをご用意した実績がございました。月内に試作をおこない、早ければ春のうちにお届けしましょう。
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▼パティシエールの弥富(やとみ)が、トマトピューレで「とあるクッキー」を…それはつまり…その…。
・介添係/八事(やごと)…前庭ではバラの新芽がたくさん!アップルローズティーをお淹れましょうか。
・家事係/弥富(やとみ)…とあるクッキーの試作のため、あらごしトマトピューレを発注いたしました!
・介添係/矢田(やだ)…可愛いだけでなく、美味しいアイシングクッキーの試作に感激した矢田でした。
・会計係/四日市(よっかいち)…健康のために、市民プールに通い始めました!長続きしますように…!
・手芸係/一色(いっしき)…「破壊して下さい」と頼まれた電池切れのトークン、力の限り真っ二つに!
・給仕係/菊井(きくい)…ベトナムの焼酎、ネプモイを注ぐと溢れるのは、お国柄なのかと高鷲と議論。
・記録係/天満(てんま)…スーパーでのお買い物。品揃えに春を感じて、カゴの中は梅味でいっぱいに。
・家事係/汐路(しおじ)…先日大須の街に。角煮ひつまぶしやコーヒーなど、美味しゅうございました!
・洋服係/白鳥(しろとり)…いつもの道を遠回りしてお花見。主のご別宅も、もう春の景色でしょうか?
・家事係/明和(めいわ)…何名か使用人さんが合流されて、以前に増して燻桃のキッチンが賑やかです!
・給仕係/八帖(はっちょう)…若い使用人が頼もしく成長し、それを見守れる事が嬉しゅうございます。
・配送係/椿(つばき)…強い春風が行手を阻んでも、帰りはきっと追い風と思うことにいたしましょう。
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▼給仕係の高鷲(たかす)が、お仕えを始めました。今夜も便りを預かりましたので、読み上げましょう。
お嬢様、旦那様、給仕係の高鷲(たかす)でございます。
執事の館・実行委員会に合流させていただき、およそ1ヶ月が経過いたしました。
ついに、「赤の広間」でお仕えをさせていただく機会に恵まれまして、感無量でございます。
本心を申し上げますと、前日の夜からお仕えしている自分の姿を想像して、
うまくお嬢様、旦那様に伝えられるか…ご要望にお応えできるか…と考えておりました。
表情が硬くなっていた私に、八帖さんから「もっとリラックスしましょう」と助言をいただきました。
お伝えしたいことが、うまく口から出てこなかったり、
お皿を出す手が強張ってカチャリと少し大きい音を鳴らしてしまう私を、
温かく見守ってくださいます主には、もう感謝しかございません。ありがとうございます。
また家事係、介添係の皆さんは私に恥をかかせないようフォローをくださっております。
1日のお仕えが終わった後、介添係の矢田さんから「大丈夫ですよ。
私たちはチームですから」とお言葉をいただき、
お仕えをする役割は違えど、けっして孤独ではないと実感し心が軽くなりました。
私は、ひとのお優しさに感謝し、その受け取った優しさをどなたかに送ろうと思う心こそ、
お嬢様、旦那様にお仕えをする本質なのかもしれない、と思いました。
その心を胸に、お嬢様、旦那様にお仕えする日を想っております。
お帰りをお待ちしております。よろしくお願いいたします。
名古屋の本宅
給仕係/高鷲(たかす)
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「歳をとると涙脆くなる」と言われますのは、脳のブレーキ機能の低下、若い頃とはまた異なる気持ちの
表出という側面もございますけれども、心理学の分野では「人生経験が豊富になり、他者の感情に対する
共感力(エンパシー)が高まるため」という説もあるとか。傷つくほど優しくなれる、と申しましょうか。
また近年の研究では、年齢を重ねるほど「ネガティブな情報」より「ポジティブな情報」に反応しやすく
なるほか、感情が安定して幸福度が高まることがわかってきました。若い頃特有の尖った部分が丸くなり、
寛容になるのはこのためだそうです。ただ変化が緩やかで、なかなか自覚しづらいのも事実かと存じます。
ヒトの体質、そして加齢にともなう変化は、まだ明らかになっていないことのほうが多く、お察しの通り
個人差や環境などの影響もございますから、一括りにはできかねます。ただ、お嬢様、旦那様よりも僅かに
長く生きております松原から申し上げることがあるとすれば、人生は好転する余地があるということです。
隣の芝生は常に青く見えます。ご自身が苦労なさったことも手に入れてしまえば「当たり前」になります。
誰かに分かってほしくても、ずっと一緒にいた訳ではないですから、褒めも賞賛もくすぐったく感じます。
どうして自分はこうなんだ、どうして自分はできないんだ、それはいずれ、解決してしまうかもしれない。
とても無責任なことを申し上げている自覚はございます。たまたま運が良かっただけ、あるいはその他の
だめな部分を直視していないだけかもしれませんから、話半分でお願いします。しかしこの先の人生にて、
お嬢様、旦那様の何かしらが好転する可能性は少なからずございます。それが、自分を大事にすることです。
いま辛いことがあったとしても、それはご自身の全てを否定するものではございません。もし何もかもを
失っても、何もせずにいるよりずっと良い。そうお考えいただけたら、わたくし松原は嬉しく思うのです。
とりとめのないお話をしました。温かいものをお持ちしましょう。あすの朝、目覚めがよくなる、なにか。
もしお寝坊しそうでしたら仰ってください。フライパンをお玉で叩いて朝をしらせ、もし遅れそうならば
赤いくるまでお送りします。そうやって誰かを頼りながら生きてくださいませ。私たち使用人はそのため
存在しております。むしろ一人で頑張られてしまったら、私たちの出る幕がない…それは大いに困ります!
まだ咲かない花も、いつか枯れる花も、ひとしく美しい。そう思う心もまた美しい。名古屋の拠点、にて。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜、お嬢様、旦那様にご報告をいたします。
もし広報係のお仕えにご満足をいただけて、お気持ちに余裕があれば、下記の「労い」をご検討ください。
・きょうの電書鳩を優しく撫でる。(労いのお気持ち)[ https://tinyurl.com/ymeykmrv ]
・きょうの電書鳩にお水をあげる。(スコーン1個ぶん)[ https://tinyurl.com/52fmk7xx ]
・きょうの電書鳩にご飯をあげる。(スコーン3個ぶん)[ https://tinyurl.com/yh68jbnn ]
2023年5月に「名古屋の本宅」を叶え、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。ご予告は月1度。
これまでの経緯は、お便りの「バックナンバー」ほか、12年の「沿革」もお役に立てば幸いであります。
https://www.butlers-house.net/history
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