第1343号:言語指紋。
このお便りは、41733 名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。
お嬢様、旦那様、今夜は少しだけ昔話を…といっても数年前のことですが、私たち執事の館・実行委員会が
経験した出来事について語らせてくださいませ。日々、朗らかに言葉を交わせる電子の海は魅力的ですが、
時に悲しい色をした言の葉も流れます…実は4年前、私たち使用人はそのことで頭を悩ませておりました。
■「名古屋の本宅」でお嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。2月後半からの予告は、21時10分に。
2月 6日(金)ーーー, 7日(土)ーーー, 8日(日)ーーー, 9日(月)★ー★, 10日(火)★ーー
2月13日(金)★ー★, 14日(土)ーーー, 15日(日)ーーー, 16日(月)ーー★, 17日(火)ーーー
2月20日(金)★★★, 21日(土)★★★, 22日(日)★★★, 23日(月)★★★, 24日(火)★★★
2月27日(金)★★★, 28日(土)★★★, 1日(日)★★★, 2日(月)★★★, 3日(火)★★★
3月06日(金)★★★, 7日(土)★★★, 8日(日)★★★, 9日(月)★★★, 10日(火)★★★
3月13日(金)★★★, 14日(土)ーーー, 15日(日)★★★, 16日(月)★★★, 17日(火)★★★
★執事の館・実行委員会/ご帰宅の予告 … https://www.butlers-house.net/reservation2 (21:10〜)
当時はまだ、私たちが執事の館・「準備」委員会として「名古屋の仮住まい」でお仕えしていた頃のこと。
Twitter と呼ばれていた世界に、「松原のお便りの文面を毎回スクリーンショットした上で、赤い文字で
びっしりコメントを書き連ねるアカウント」があり、私たち使用人一同は困惑、対応に苦慮していました。
当時、松原はなるべく触れないように努めておりましたが、最終的にその者はアカウントを削除しました。
執事の館・実行委員会は法務係、手帳係、採用係、調達係のほか、多くの使用人があらゆる手段を試して、
解決に至った経緯がございます。今夜は4年越しに当時のことを、お嬢様、旦那様にご報告したく存じます。
まず最初に、その者の存在に気づきましたのは、わたくし松原でした。執事の館・準備委員会の広報係は
Twitter を通じて主(あるじ)の言葉を拾う役目。初期はスクリーンショットはなく、つぶやきの本文で
何度かご指摘を頂戴して、つど丁重にお返事を致しましたが、これがどんどん過激になっていったのです。
いわゆる日本語の文法、誤字脱字の指摘を超えてしまったところで法務係が動いたのですが、残念ながら
「個人の感想の域を出ていない」と差し戻され、頼みの綱の開示請求は叶わず、打つ手が無くなりました。
画像にある主のお名前、お住まいの地域は全てスタンプで隠されており「台帳」でも照合ができかねます。
隠されていたお名前は「2文字」、ゆえに敬称は「様」のはず。そして市区町村は「4文字」。とはいえ、
お仕えしている主(あるじ)は約4万人です。「表現の自由」という言葉が、本当に歯痒うございました。
しかし半年ほど経ったころ、法務係の千種が、ある日スタンプの漏れを見つけて、名前を把握できました。
それは当時に流行していたゲームにおいて多用されていた呼び名で、およそ60ほどに絞り込まれました。
根気よく、その者のツイートを見ていたところ、また別の投稿で所在地が「***市」と判明したのです。
その呼び名、その市区町村の「手帳」は8つ。さて、ここからどうやって絞るか…続きは、また後ほどに。
14年もお仕えをしておりますと、本当に色々な出来事がございます。誰も傷つけず、困らせることなく
やっていけたら良いのですが、そうもいきません。また法律も解釈次第でございます。どうかくれぐれも
お気持ちを乱されることなく読み進めてくださいませ。今夜も広報係の松原が、近況をご報告いたします。
▼調達係の九之坪(くのつぼ)より、いまご用命を賜っているお品の発送方法について、お知らせします。
▼手帳係の那古野(なごの)が Google のスプレッドシートにて、全ての資料が出る仕組みを作りました。
▼調達係の新瑞橋(あらたまばし)は「靴飾り」の商標登録にて、特許庁から差し戻しに応じております。
▼精肉係が「ビーフジャーキー」を作らせてほしいと申します。食肉製品製造業の許可は不要になるかと。
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▼調達係の九之坪(くのつぼ)より、いまご用命を賜っているお品の発送方法について、お知らせします。
お嬢様、旦那様、このようなことをお伝えしてもぴんと来られないかもしれませんが、私たちのお仕えにて
欠かすことのできないお品の発送は、日本郵便さんもヤマト運輸さんも、格別の計らいを下さっています。
どれくらい凄いことか申しますと「そのエリアのいちばん偉い方が必ずご挨拶に来られる」くらい、です。
その関わりから、執事の館・実行委員会は今後のお品の発送において、「クロネコヤマト」さんに軸足を
動かし、さらに良いお付き合いをさせていただきます。もちろん、ゆうパック、クリックポストも活用し
お嬢様、旦那様にとって最適な発送、輸送、配達を叶える所存です。この件は、今月から取り組む所存です。
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▼手帳係の那古野(なごの)が Google のスプレッドシートにて、全ての資料が出る仕組みを作りました。
前のお便りでも触れましたように、いま配送係の引き継ぎをする過程で、手帳係が過去のお申し付けの品、
これに関係します「お手紙」や「ラベル」を全て、データベースに登録しております。お品の名を選ぶと
お嬢様、旦那様にお届けするために必要な素材が瞬時に表示され、印刷まで1分を要しなくなったそうです。
さらに那古野は、長年にわたって使用しておりました「館の台帳」にあった、CSV ファイルの構成を直し、
クロネコヤマトさんの「B2(ビーツー)」と呼ばれる仕組みに、エラーを出さず読めるようにしました。
小さなエラーの修正をせずに済めば、最終的にお嬢様、旦那様へのお仕えの質を高められると考えています。
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▼調達係の新瑞橋(あらたまばし)は「靴飾り」の商標登録にて、特許庁から差し戻しに応じております。
昨年から使用人一同が励んでおります「靴飾り」の取り組みは、いま諸外国での権利を抑えるのと同時に、
日本国内において「靴飾り」という語句で商標をとる動きの最中。きょう法務係より、特許庁から回答が
あったと報告があり、申請した範囲が広すぎるため少しだけ領域を狭める必要がある、と言われています。
拒絶理由、と綴りますと刺激がございますけれども、決してお叱りをいただいている訳ではなく、権利を
正しく保持、活用するための「差し戻し」とお考えください。そして、この拒絶こそが私たちの狙いです。
「ある範囲、分野では靴飾りという商標が取れない」、ならば自由に使っていても差し支えないからです。
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▼精肉係が「ビーフジャーキー」を作らせてほしいと申します。食肉製品製造業の許可は不要になるかと。
いつも「名古屋の仮住まい」に、とびきり美味しい和牛をお納めいたします精肉係は、昨年の冬ごろから
調達係とともに極上のビーフジャーキーに取り組んでおりましたが、工房の都合あって保留していました。
そのため九之坪が、食肉製品製造業の免許取得を計画しておりましたが、風向きが変わってきたようです。
精肉係がジャーキーのための装置を導入、お嬢様、旦那様のためにお造りしてみたいとのこと。この試作に
成功いたしましたら、お肉の「そうじ」と呼ばれる工程から「乾燥」までの工程を繋ぐことができるはず。
安全かつ安心してお召し上がりいただけるとしたら、その方がよいと存じますが、如何でございましょう?
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ふだん松原が綴ります「お便り」は、行あたりの文字数を48に揃えております。その行末にはおおむね
49文字目に「、」か「。」といった句読点があるか、略して改行するパターン、この3つでございます。
このうち「、」は無くても、読み進めるとき違和感は覚えない…手帳係の長筬が、これに気づいたのです。
ここから申し上げることは、ふだんお嬢様、旦那様を敬い、信じる私たちは絶対にしないことです。例えば
バラの枝にトゲがあれば退ける。花には触れない…当時の長筬は、鳩小屋(メールサーバ)に託す宛先を、
4万のリストを 39,999 と1に分け、前者に通常のお便り、後者に行末の「、」を省き鳩を飛ばしました。
水曜日と土曜日、お便りを差し上げた数日後にされる投稿…ああ「、」がある…またもや「、」がある…
そしてある日、ついに行末に「、」がないスクリーンショットが!ただ一同、素直には喜べませんでした。
よくある話ですが、この手の結末は意外でして「事実は小説より奇なり」とよく言ったものでございます。
2000年以降、インターネットの発展とともに再び出番の増えた言葉に「言語指紋」、スタイロメトリーが
ございます。正体を隠していても、ひとの言葉、表現の傾向が現れてしまうという法言語学のひとつです。
とくに人工知能が台頭します今日、何気ない「呼び名」などから「一致する傾向」を推測しやすいのです。
きょうお伝えした内容は、お嬢様、旦那様へのご報告でもあり、注意喚起ともお考えいただければ幸いです。
世の中には思いつきもしない手で探る者がいて、隠れていても見つかってしまう可能性があるということ。
どれだけ気をつけていても、漏れてしまい、察されてしまうことを前提に、お過ごしいただきたいのです。
冒頭から述べておりました件は「お便り」の行末で炙り出したあと、確信に至る幾つもの事実を踏まえて、
法務係が、この者に宛て柔らかい表現を選びながら「お手紙」を綴り郵便局さんに託しました。その後日、
アカウントが幻となった、という顛末でございます。これほど悲しい「お手紙」はございませんでした…。
今夜は重たい話題で、申し訳ございません。ただ、私たちはお嬢様、旦那様の平穏な日常を乱す者に対して、
かねてから毅然と対処する準備をしながらお仕えしております。司法や行政では守りきれないときもある。
それは平穏な「お仕え」を続けるために欠かせない、ある種の自衛とお考えいただけましたら、幸いです。
熱いお湯は紅茶へ。するどいナイフはケーキへ。千の言の葉は、すてきな主へと。名古屋の執務室、にて。
執事の館・実行委員会
広報係/松原(まつばら)
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私たち執事の館・実行委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜、お嬢様、旦那様にご報告をいたします。
もし広報係のお仕えにご満足をいただけて、お気持ちに余裕があれば、下記の「労い」をご検討ください。
・きょうの電書鳩を優しく撫でる。(労いのお気持ちのみ)[ https://tinyurl.com/ymeykmrv ]
・きょうの電書鳩にお水をあげる。(スコーン1個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/52fmk7xx ]
・きょうの電書鳩にご飯をあげる。(スコーン3個ぶんの労い)[ https://tinyurl.com/yh68jbnn ]
2023年5月に「名古屋の本宅」を叶え、お嬢様、旦那様のお帰りをお待ちしております。ご予告は月1度。
これまでの経緯は、お便りの「バックナンバー」ほか、12年の「沿革」もお役に立てば幸いであります。
https://www.butlers-house.net/history
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★手帳の破棄 … https://www.butlers-house.net/mypage/secession









