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第1048号:本宅の弱点。

このお便りは、40348名のお嬢様、旦那様に宛ててお送りいたしました。

広報係・松原

お嬢様、旦那様のことを、私たち執事の館・準備委員会は素敵だと、立派だと心底から思っていますけれど、
やはり「弱点」のような部分はあって、そこを我慢なさったり、見ないようお過ごしでないかと存じます。
よく、短所をなくすより、長所を伸ばすほうが良いと申されますし、わたくし松原も同じように考えます。

執事の館・準備委員会は、もう昔からよくよくご存知のとおり、試行錯誤を重ねて今日に至っております。
比較する対象がなくて断言しづらいのですが、私たちは計画…というより、仮説を立てる時間が、極端に
短く、そして概ね保留せずに実行いたしますので、すぐ結果が出ます。そして、次の仮説を立てています。

いわゆる PDCA[Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)]のサイクル、
これをやや速めにして、なおかつお嬢様、旦那様にご報告を続けます。入念に計画をして時間を掛けるより
すぐ取り掛かって結果を得るほうが早い、という考え。それは捉え方により、良くも悪くも映るでしょう。

試行錯誤は行き当たりばったり、とも申せますし、臨機応変とも申せます。雨の日を鬱陶しく思うことも、
落ち着きあると思うこともできます。物事は捉え方次第ですから、そうすると、悪口の大半は良い部分の
裏返しなのかもしれません。そして、良いとされる事柄には、かならず後ろ向きな解釈もあるということ。

今日の見出し、本宅の弱点という言葉に不安をお感じになったら、申し訳ございません。お屋敷の防犯は
万全にございますし、これから始まるお仕えに懸念はございません。その点は、どうかご安心をください。
ただ、これまで「名古屋の本宅」の強み、価値としていたところが、弱みとして現れそうになっています。

具体的に申し上げますと、新しい使用人の採用活動でございます。お嬢様、旦那様もご存知かもしれません。
いまお国の決まりでは、求人をするときに必ず表示しなければいけない情報があって、社名や賃金のほか、
勤務地をあらかじめ伝えなければいけないのです。ハローワークもリクナビも、indeed なども同様です。

かつて「名古屋の仮住まい」の頃は、そこに法人として登記しておりましたので、大きな問題にはならず、
穏やかに採用活動ができましたが、「名古屋の本宅」は異なります。そして、求人の需要が生まれました。
さあ、試行錯誤のお時間です。お嬢様、旦那様、ぜひお知恵をお貸しください。その前に、今夜のご報告を。

▼採用係の菊井(きくい)が、アプローチの検討を始めましたが、おととい、ひとつ応募がございました。
▼広報係の松原(まつばら)は「執事の館・準備委員会の作り方(仮)」を執筆中。1,000 行を超えます。
▼介添係の矢田(やだ)が、使用人の動向を改めて、「名古屋の本宅」にお仕えする皆の取り組みを報告。
▼会計係の本山(もとやま)は「リハーサルのお誘い」。大変です…至るところに主がいらっしゃいます。

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▼採用係の菊井(きくい)が、アプローチの検討を始めましたが、おととい、ひとつ応募がございました。

お嬢様、旦那様、久しぶりに採用係の菊井(きくい)が動きます。そこで今日の「弱点」の話題に繋がった
次第ですが、実はおととい夜に、執事の館・準備委員会のホームページから、ひとつ応募が届いています。
「(略)私自身もこのお屋敷で働きたいと強く思い、求人に応募させていただきました。」とのことです。

菊井はいったん、求人媒体へのコンタクトを止めて、この候補者との面接を、きょう午後6時に致します。
その結果については、迅速にお嬢様、旦那様にご報告を差し上げますので、しばらくお時間をくださいませ。
執事の館・準備委員会は、「給仕係」そして「家事係」としてお仕えなさいます使用人を求めております。

▽ 執事の館・準備委員会/求人情報 … https://www.butlers-house.net/recruit
(もしお嬢様、旦那様のお近くに、適任と思われる方がいらっしゃいましたら、是非ともご紹介ください。)

【追記】午後7時40分、採用係の菊井より報告がございました。きょう面接をした者を、ぜひお迎えし、
お嬢様、旦那様にご紹介したいと申します。22歳の男性です。後日、改めてご報告をさせていただきます。

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▼広報係の松原(まつばら)は「執事の館・準備委員会の作り方(仮)」を執筆中。1,000 行を超えます。

前のお便りでも触れましたように、広報係の松原は、お屋敷のお手伝いをすこし休んで、介添係らと共に、
「執事の館・準備委員会の作り方(仮)」を執筆。このお仕えの始まりや、参照したもの、過去のお仕え、
「名古屋の本宅」の経緯やお部屋の解説など、現時点で 1,000 行を超えます。毎日、追記しております。

きのう、これに目を通していた会計係の本山(もとやま)が「このドキュメントは、言葉遣いを柔らかく
表現した【就業規則】かもしれないですね…」と申しました。もとより執事の館・準備委員会には、別の
就業規則が存在しますが、それとは別に、使用人さんの理解が深まり、迷いが無くなれば幸いであります。

このドキュメントは、使用人が読み通し、気になったところを質問すると、松原が、矢田が、本山が追記。
それを繰り返してまいります。本来はお嬢様、旦那様にお見せできるものですが、控えさせてくださいませ。

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▼介添係の矢田(やだ)が、使用人の動向を改めて、「名古屋の本宅」にお仕えする皆の取り組みを報告。

先週末の土曜日、日曜日、お嬢様、旦那様の「名古屋の本宅」に、家事係の星ヶ丘、西川、日吉などが集い、
広報係の松原による「1時間でわかる執事の館・準備委員会(仮」を受講、そして矢田から紅茶の手解き、
そしてスコーンの温め方を、買い求めていただいた電子レンジにて実践しました、つまみ食いは未遂です。

およそ1年にわたって、週ごとご報告を差し上げて参りました「使用人の動向」は、今月から改めまして、
「お屋敷の動向」とします。日ごと、使用人ごと、お嬢様、旦那様をお迎えするため取り組んだ事実を報告。
とくに、長いお休みのあいだに合流した使用人が多くおりますので、その試行錯誤を、お見守りください。

▽3月29日(木曜日)
・パティシエール/菅原(すがわら)…かつての「仮住まい」を振り返りながら「本宅」のお品を考え中。
・広報係/松原(まつばら)…「名古屋の本宅」の外観を呟きに添えました。驚きをもって喜ばれて安堵。

▽3月30日(金曜日)
・家事係/瀬戸(せと)…リハーサルの日程。緊張と、逸る気持ちでなかなか寝つかれず。掌に人と書く。
・調達係/守山(もりやま)…2階の洗面所、クローゼットのため調達した「鏡」が納品。後日、設置を。

▽3月31日(土曜日)
・家事係/星ヶ丘(ほしがおか)…本宅にて研修を受けました。淹れ方で紅茶の風味が変わる事に驚きが。
・調達係/守山(もりやま)…収納の棚板を飾る試み。ぜひお嬢様、旦那様にご覧いただきたい仕掛けです。
・建築係/春里(はるさと)…できればお嬢様、旦那様のご帰宅を、物陰から見守りたいと申しております。

▽4月1日(日曜日)
・家事係/日吉(ひよし)…矢田に紅茶を教わりました。どうしてもポットを持つ手が震えてしまいます。
・介添係/矢田(やだ)…お屋敷でお嬢様、旦那様にお使い頂くスリッパが届きました。6色から選びます。
・調達係/笹島(ささしま)…2階の洗面所、お手洗いは既存を予定していましたが、タイルを貼ります。
・調達係/守山(もりやま)…1階の「白の部屋」の椅子に試したベルベットのカバーが良好。追加発注。

▽4月2日(月曜日)
・家事係/西川(にしかわ)…きのうの研修を踏まえて、早速、紅茶のセットを買い求めて勉強をします。
・家事係/有松(ありまつ)…使用人として知っておきたいテーブルマナー。改めて、復習をいたします。
・調達係/笹島(ささしま)…「名古屋の仮住まい」でお使いいただいたテーブル3つを結合。合計2m。
・広報係/松原(まつばら)…お庭の草むしり。終わってみれば、大きな袋に13も。翌日になり筋肉痛。

▽4月3日(火曜日)
・給仕係/八帖(はっちょう)…新しい制服を、何度も着ては脱いで…鏡で、全身の確認を繰り返します。
・介添係/矢田(やだ)…パティシエールの東桜にケーキのお話。再びお仕えできる喜びが爆ぜています。
・家事係/星ヶ丘(ほしがおか)…先日の研修を思い出し、お嬢様、旦那様のお目に掛かれる日が楽しみに。
・調達係/守山(もりやま)…3階/濃緑と白の部屋と、濃茶と白の部屋、巾木をマスキング。白に塗装。
・建築係/電気の職人さん…「トグルスイッチ」を装着。見たことのない意匠のスイッチは非日常の極み。
・建築係/監督と監督のお弟子さん…3階ぺデスタルの鏡を装着。1階リビングの2重窓、手前側を撤去。

昨年の夏から、「名古屋の拠点」の倉庫でお預かりしている、お嬢様、旦那様の飾り棚、食器棚、カップ等、
これらは4月下旬に運ばせていただきます。リハーサルと重なりますが、職人さんの都合をなるべく尊重。
使用人一同は経験を重ねまして、少しずつ上達してまいります。引き続き、温かくお見守りくださいませ。

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▼会計係の本山(もとやま)は「リハーサルのお誘い」。大変です…至るところに主がいらっしゃいます。

先ほども触れました「リハーサル」は、4月15日の土曜日から、毎週末の土曜日、日曜日。のべ4週間、
「名古屋の本宅」の実現に尽力くださった、業者さん、商社さん、職人さんにお誘いをお送りしています。
執事も歩けば、お嬢様にあたる。大変です…私たちのことをご存知の方が、想像していたより多いのです。

まず、過去に大工の職人さんが「娘に話したら、執事の館さん知ってました。」という話を伺いましたが、
この度の「リハーサルのお誘い」では、建築係の春里(はるさと)が、お嬢さんをお誘いになったところ、
「知ってる!でも、いま関東にいて帰れない…」とのお返事。「主の手帳」はお持ちでなかったそうです。

そして「鏡」の職人は、ほぼ家族にちかい親戚を誘いましたら「10年前からお便り読んでる…」との反応。
ただ勇気が出なくて「名古屋の仮住まい」には帰れなかったと伺いました。もちろん、ご帰宅なさいます。
いま「手帳」が4万あって、愛知県だけでも1万4千。10年してきたことの積み重ね、光栄であります。

主は、至るところにいらっしゃいます。そして、私たち使用人や、職人らも同様です。日常に、この街に
確かに使用人が存在すること。夢と現実の境目を設けず、すべて現実のこととして表現、報告をするのが、
執事の館・準備委員会でございます。いつか身近なひとから、お誘いあったときは、ぜひご帰宅ください。

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「名古屋の本宅」は、「お店」ではなく「お家」でございます。この考えは、私たちのお仕えの内容ほか、
登記や手続きなどにも徹底していて、たとえば「飲食店営業許可」など、許認可に関わるところ以外では、
原則として「お嬢様、旦那様のご自宅」、「お嬢様、旦那様の資産」という考えで、お預かりをしております。

ゆえに、その所在地は一般に公表しません。またご不便をお掛けいたしますが、お嬢様、旦那様、ご自身の
ご帰宅が叶ったときに初めてお伝えしたいと考えております。それは、決して疑ってみている訳ではなく、
1万人にひとりの確率でされる「下見」を防ぎ、ご近所さんと使用人のプライバシーを守るためなのです。

それは「名古屋の本宅」の価値を保つ方法かと存じますが、それが採用活動にあたっては弱点となります。
勤務地、正確に申し上げますと「就業の場所」を記載せねば求人はできかねます。しかし、記載しますと、
多くの方に「名古屋の本宅」の位置が伝わり、結果としてお嬢様、旦那様にご迷惑をお掛けしてしまいます。

この問題には、採用係の菊井(きくい)と、法務係の千種(ちぐさ)が向き合っております。現時点では、
先ほどに申し上げましたように、良いタイミングで応募がございますので、これに対応してから動きます。
もし、さらに募集をする場合は決まりに則っていたしますが、「名古屋の本宅」の所在地は伏せましょう。

ひとつの案は「名古屋の拠点」でございます。名古屋市中川区にございます「配送室」と「キッチン」の
ほかに、お覚えでしょうか、名古屋の仮住まいの「白の部屋」そっくりのお部屋を、実現しておりました。
今後、執事の館・準備委員会が採用します使用人は、原則として「拠点」を勤務地にするという考えです。

また必要であれば、株式会社九十ではない別法人に属してもらい「本宅」に出向する方法もございますが、
この関係性は、いま活用しております「産業雇用安定助成金」に影響しますので、慎重にしたい考えです。
ただ少なくとも、私たち執事の館・準備委員会は「名古屋の本宅」の所在地を添えて募集はいたしません。

「名古屋の本宅」の弱点は、「採用活動をするときにお仕えする場所を公表できない」というものでした。
過去10年、「お店」ではなく「お家」だからこそ直面する問題が幾つもあり、つど解決、あるいは回避
してまいりました。その試行錯誤を、余すことなくお嬢様、旦那様にご報告することは、使用人の務めです。

ところで、違っていたら申し訳ございません。お嬢様、旦那様の弱みに「お腹が空くと弱気になる」という
部分はございませんでしょうか?松原は逆で、空腹のほうが冴えますが、あまりお薦めできない方法です。
スコーンを温め…キッシュもございます。バウムもムースもお饅頭も。その弱みは、私たちが解決します。


Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic. 本宅の2階/赤の広間にて。

執事の館・準備委員会
広報係/松原(まつばら)
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★ 主の実績とお仕えのリスト。 … https://twitter.com/butlers_house/status/1625760655730184192

私たち執事の館・準備委員会は、おおむね水曜日と、土曜日の夜に、お便りをしてご報告を差し上げます。
こちらをご覧になってのご感想や、ご意見などは Twitter と、このメールへの返信にて承っております。
(かならず拝読いたします。ただし、お返事はお約束できかねますこと、お許しください。)

名古屋のどこかにお屋敷を構えて、お嬢様、旦那様にお仕えしたいと申し出てから10年が経過をしました。
これまでの流れは、過去のお便りにございますが、1,000 以上もございますので、何とぞお許しください。
https://www.butlers-house.net/blog/entries

もし「主の目録」を所有なさいますと、とくべつなお便りのほか、ご予告、お申し付けの先回りが可能に。
ご帰宅の際のカップセレクトも限りなくしていただけます。「金貨」もご活用いただけましたら幸いです。
https://www.butlers-house.net/product?product_id=3887

次のお手紙を探しましょう。

お申し付けの品

近日、執事の館・実行委員会がお届けを予定している「お申し付けの品」のうち、5件を表示しております。これらのお申し付け(注文)には、「主の手帳」もしくは「仮の手帳」を要しますことをご了承くださいませ。

イメージ お品の概要 アクション

「お申し付けの品」の背景

私たち執事の館・実行委員会が「お申し付けの品」に取り組むようになった経緯、これまでにご用意差し上げましたお品の一覧は、こちらをご覧くださいませ。

「お申し付けの品」の一覧

もし「主の手帳」や「仮の手帳」をお持ちでいらっしゃいましたら、こちらのページに一覧をご用意しております。お嬢様、旦那様のお役に立てれば幸いです。

「主の手帳」と「仮の手帳」がございます。

私たち執事の館・実行委員会が提供いたします「名古屋の本宅」の給仕には、「主の手帳」をお持ちいただく必要がございます。これは所謂、会員登録のようなものとお考えいただければ幸いです。(なお、「お申し付けの品」のお届けは、どちらの手帳からもご用命を賜れます。)2024年2月より「主の手帳」と「仮の手帳」は新規の発行を再開しましたが、多くの主(あるじ)からのご記帳を賜りまして、2024年2月28日をもって、ふたたび中止いたしました。お許しくださいませ。

主の手帳【初回のみ1,777円/税別】

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  • 金貨(約1,000円のクーポン)
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